食への思い


「安全で美味しいものを作っていれば、お客様に喜んで頂ける!」という気持ちで取り組んでいましたが、今の農業環境はその個人の思いだけでは済ませてくれそうにありません。

 

2018.04に施行された「種子法廃止」により、今まで国や地方自治体で維持管理してきた米,麦,大豆の種を民間企業の競争の原理で発展させる為に、国内のみならず海外の種苗メーカーに栽培ノウハウさえも開示させ自由競争させるというものです。

もちろん、今まで交付されていた維持管理費はカットされる方向ですので、自治体単独で維持することは困難です。

 

企業とは営利追求のための集合体です、それにより変わっていく環境は、

→お米の品種を見ると300種ほどありますが、これも数種に絞られようとしています

 →地域それぞれで先人が作ってこられた味覚が消えていきます

 →味覚だけでなく、品種が減る分、病気の拡散リスクも数倍上がり、海外では不作による食糧難で飢餓も起こったことがあります

→種は企業から買うことになります

 →購入時に、種苗企業と契約を結ぶことになる内容は、栽培方法の取決め(農薬,肥料の指定)と販売先も種苗企業となります

  →契約には、災害等により収穫出来なくなった場合、農家が違約金を支払う必要があることや契約更新となることが記載されています

 →既に流通している種苗企業の種の値段は、公共品種の4~10倍となっています

→企業は少ない管理費で高利益(種,農薬,肥料の販売益)を生む遺伝子組み換え作物を押してきています

 →契約で取り決めた農薬への耐性を遺伝子組み換えで種に持たせ除草管理不要をうたいますが、先に導入された海外ではその農薬の耐性を持ったスーパー雑草,昆虫が現れていると聞いています

 

種子法廃止から生まれる環境変化は、他にもいっぱい言われています。

 

私は、企業との契約により種も農薬も肥料も決められた農業なんてゴメンです。

それに遺伝子組み換えなんて、訳分からないものを作るのも食べるのも嫌です。

ですが知らぬ間に、遺伝子組み換え食品でいっぱいになっています。

農業者は、食物を作ることで命を作っています。

今の行政の動きには反対します。

 

どうか消費者の皆様、種子法復活の後押し(行政に要望書を出す)をお願いします。

情報は、ネットで「種子法廃止」を検索すればいっぱい取れます。

これは農家だけではなく、食するモノ全員の問題として動きましょう。

応援をお願いします。